PTA会費徴収に決済システムを導入し、役員の負担を軽減した事例

小中学校に通うお子様を持つ親御さんには、学校行事のお手伝いや、クラブ・部活動のお手伝いなど、ボランティアに類する活動が少なからずあります。このブログをお読みの方の中にも、さまざまな役割を担われている方がいらっしゃるのではないでしょうか?

中でもPTA活動は、その代表的なものです。以前は、全ての親御さんが加入して強制的にお手伝いをするイメージでしたが、いまでは(PTAは)任意団体であり、加入したくない人は入らなくても良いということが周知されるようになりました。そのため会費の全員徴収が難しくなり、役員の方々の労力や負担が大きくなっています。

それでも大多数の親御さんは、(PTAは)「先生方と保護者が協力して子供たちの教育環境の向上を図るために必要な組織である」という基本認識を持っているようです。役員の方々が、とても重要な役割りを担っていることは間違いありません。

PTAの役員になられた方にとって、体力的、心理的負担が最も大きいのは「会費の徴収」ではないかと思います。集めた会費の管理や、銀行口座の管理や、会費を払っていない親御さんへの連絡など、負担が非常に大きくなっています。PTA役員の中でも会計担当の成り手がいないといった話しをよく聞きますが、納得させられる問題です。

そもそも「生徒に現金を持たせて学校に持っていかなければならない」という状態が、問題の根底にあります。長年続いてきたこの方式はリスクが大きく、「払った、払っていない」などの問題も生じやすくなります。

そんな、たいへんな状況を解決できるシステムが、インターネットの発達によって提供されるようになってきており、システムを利用するPTA団体も増えています。

キャッシュレスの時代に合った会費徴収のシステムを導入することで、PTA役員の方々の負担を軽減し、さらに親御さんにとっても安心できる方法に改善されたことで、本来のPTA活動に集中できるようになった事例をご紹介したいと思います。

埼玉県八潮市立大曽根小学校PTA本部会長 杉本様

  • 杉本様は、どのような経緯で「会費の徴収システム」を導入されたのでしょうか?

私がPTAの会長をやることになった際に、まず驚いたのは、会費徴収の作業が大変過ぎることでした。子供たちが年間3,600円の会費を一斉に学校に持ってきて、それを担任の先生に手渡し、担任の先生が預かった会費を我々役員に渡します。それから名簿をもとに消し込み作業を行い、小銭などもまとめて銀行に持っていくということをしていたのです。約580名の生徒が一斉に持ってくる現金を確認し、しかも、決められた日に持ってこられない方に後日、連絡をして、徴収したらまたその都度、銀行に行かなければならないという大変な作業でした。

  • それは非常に大変ですね。現金ですと小銭が重いですし、考えただけで重労働です。

はい。それに、やはり子供が現金を持ち歩くということもあり、払っていない親御さんに「払われてません」とお伝えした際に、「子供には渡した」とおっしゃる方もいました。このままの状態ではトラブルが起きる恐れがあったので、改善をしなければと思いました。

  • しかし、PTAという組織で集金の方法を変更するのは非常に大変ですよね?どのように皆さんの承認を得られたのでしょうか?

まず、生徒の保護者の皆さんに「PTA会費を現金の手渡し以外で払うことができた場合に、どんな方法で支払いできると便利ですか?」というアンケートを取りました。回答としてはクレジットカード希望が4割、口座振替希望が3割、いままで通りの現金が3割という結果でした。そこで、クレジットカード決済と口座振替が同じシステムで管理できて、年1回の会費決済でも使えるシステムを探していたところ「月額パンダ」を見つけ、導入に至りました。

  • 導入の効果はありましたか?

はい。今では、約480世帯の親御さんに、スマートホンやPCから簡単に申し込みしてもらっています。現金を銀行に持っていくというような作業もなくなりましたし、何より登録時にメールアドレスか携帯番号を親御さんが登録してくださる仕組みなので、未収の際にはすぐ連絡することも可能で、とても楽になりました。

  • ありがとうございます。今後、杉本様の後に会長になられる方も、楽になりますね。